薬学部に入学して薬剤師になりたいと考えている高校生のあなたにとって、薬学部の偏差値はとても興味がありますよね。
薬剤師になるには偏差値が高くないといけないのではないか、と不安になる高校生も多いでしょう。
結論から言うと、偏差値30からでも薬学部に進学し薬剤師になることができます。

私も高校生の頃にこのままでは薬学部に進学できないかも、と悩みました。
そこで本記事では薬剤師になるには偏差ががどれくらいあれば良いのか、国公立と私立と分けて各大学の偏差値をご紹介します。
そしてその後に薬学部にお得に入学する方法や高校の選択科目についても解説していきます。
この記事を読み終わる頃、きっとあなたは薬剤師になるには偏差値はどれくらい必要なのか、高校生活で気を付けることについて理解しているでしょう。
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薬剤師になるには各大学の偏差値を知っておこう
あなたが薬学部に進学して薬剤師になるには薬学部の偏差値を知っておく必要があります。
しかし、国公立大学薬学部と私立大学薬学部では入学試験の科目数やセンター試験が必要かどうかが異なるため、分けて考える必要があります。
そこで今回、国公立大学と私立大学でそれぞれ分けて薬学部の偏差値をご紹介していきます。
薬学部に進学したい、薬剤師になるには偏差値がどれくらい必要か知りたい高校生の参考になれば嬉しいです。
今回は予備校大手である河合塾の2023年度入試難易度ランキングを参考にしており、国公立大学に関しては前期試験の偏差値をご紹介していきます。
国公立大学薬学部の偏差値ランキング表をご紹介
国公立大学の薬学部は全国に19大学あり、国立大学は14大学、公立大学は5大学あります。
それでは国公立大学薬学部の偏差値をランキング形式でご紹介していきます。
大学名(薬学部-薬学科) | 偏差値 |
東京大学(理科二類) | 67.5 |
京都大学(薬) | 65.0 |
大阪大学(薬-薬) | 62.5 |
千葉大学(薬) | 62.5 |
名古屋市立大学(薬-薬-中期) | 62.5 |
九州大学(薬-臨床薬) | 60.0 |
東北大学(薬) | 60.0 |
広島大学(薬-薬) | 60.0 |
岐阜薬科(薬-薬-中期) | 60.0 |
静岡県立(薬-薬-中期) | 60.0 |
岡山大学(薬-薬) | 57.5 |
熊本大学(薬-薬) | 57.5 |
金沢大学(医薬保健-薬) | 57.5 |
徳島大学(薬-薬) | 57.5 |
長崎大学(薬-薬) | 57.5 |
山陽小野田市立大学(薬-薬-中期) | 57.5 |
和歌山県立医科(薬-薬-中期) | 55.0 |
富山大学(薬-薬) | 55.0 |
北海道大学には薬学部がありますが大学入学試験の時に薬学部としての募集がないため、こちらのランキングには載せていません。
国公立大学薬学部の偏差値は55から67.5ととても大きな差があることが分かります。
国公立大学薬学部の中でも上位大学はいわゆる「旧帝大学」と言われる大学ですが、千葉大学薬学部は首都圏にある国立大学薬学部なので偏差値がとても高いです。

千葉大学薬学部に進学するためには共通テストで9割取る必要があるよ!
逆に、地方の国公立大学薬学部は偏差値がそこまで高くないため、狙い目かもしれませんね。
金沢大学や富山大学は北陸地方なので冬の寒さに耐えられればお得、だと言われていますよ。
<国公立大学薬学部に関してはこちらの記事を参考(工事中)>
私立大学薬学部の偏差値ランキングを全て紹介
私立大学薬学部は全国にたくさんあるため、偏差値を区切って紹介していきますね。
<偏差値55以上>
大学名(薬学部-薬学科) | 偏差値 |
慶應義塾大学(薬-薬) | 62.5 |
東京理科大学(薬-薬) | 62.5 |
北里大学(薬-薬) | 57.5 |
立命館大学(薬-薬) | 57.5 |
星薬科大学(薬-薬) | 55.0 |
明治薬科大学(薬-薬) | 55.0 |
近畿大学(薬-医療薬) | 55.0 |
偏差値55以上の私立大学薬学部は全国で7大学あり、特に慶應義塾大学と東京理科大学は偏差値が60以上必要なので入試対策をしっかりと行う必要があります。
慶應義塾大学や東京理科大学は卒業研究に力を入れている大学なので6年生の10月頃まで卒業研究に力を入れています。
卒業研究発表会が終わった11月から薬剤師国家試験の勉強を本格的に始めても、慶應義塾大学や東京理科大学の学生は国家試験に合格できるのでとても優秀なのでしょう。
<偏差値50~52.5>
大学名(薬学部-薬学科) | 偏差値 |
東京薬科大学(薬-女子) | 52.5 |
日本大学(薬-薬) | 52.5 |
武蔵野大学(薬-薬) | 52.5 |
名城大学(薬-薬) | 52.5 |
京都薬科大学(薬-薬) | 52.5 |
神戸薬科大学(薬-薬) | 52.5 |
福岡大学(薬-薬) | 52.5 |
昭和大学(薬-薬) | 50.0 |
昭和薬科大学(薬-薬) | 50.0 |
東京薬科大学(薬-男) | 50.0 |
東邦大学(薬-薬) | 50.0 |
大阪医科薬科大学(薬-薬) | 50.0 |
東京薬科大学、京都薬科大学、昭和薬科大学など伝統のある大学が並んでいるため、卒業生が多くいることから狙っていくべき大学が多数あります。
その中でも東京薬科大学は日本で最も古い私立の薬学部ですが偏差値はそこまで高くないため狙い目でしょう。
また、首都圏や大阪、福岡、愛知、神戸など大きな都市にある薬学部が多いため、生活しやすいのも良いですね♪
<偏差値42.5~47.5>
大学名(薬学部-薬学科) | 偏差値 |
愛知学院大学(薬-薬) | 47.5 |
安田女子大学(薬-薬) | 47.5 |
国際医療福祉大学(薬-薬) | 45.0 |
同志社女子大学(薬-薬) | 45.0 |
摂南大学(薬-薬) | 45.0 |
武庫川女子大学(薬-薬) | 45.0 |
崇城大学(薬-薬) | 45.0 |
帝京大学(薬-薬) | 42.5 |
帝京平成大学(薬-薬) | 42.5 |
金城学院大学(薬-薬) | 42.5 |
広島国際大学(薬-薬) | 42.5 |
福山大学(薬-薬) | 42.5 |
松山大学(薬-医療薬) | 42.5 |
九州保健福祉大学(薬-薬) | 42.5 |
いわゆる薬学部が乱立した2006年頃に開設された薬学部が増えてくるのが偏差値50以下あたりからです。
また、卒業生が伝統校と比べると少なく、東京・大阪・名古屋以外の地方にある薬学部が多いのが特徴となります。
留年率の高さや薬剤師国家試験の合格率が下がってくるのは偏差値が50以下の薬学部の特徴なのでしっかりと日々の勉強を進めていく必要があります。

周りに流されずにしっかりと勉強をすれば薬剤師になれるよ!
<偏差値40以下>
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偏差値の低い薬学部に進学するメリットやデメリット
どうしても薬剤師になりたいと思うなら、きっと偏差値が低い薬学部に進学すれば良いと考えるでしょう。
しかし、偏差値が低い薬学部に進学することによるデメリットは以下の3つが挙げられます。
- 就職活動で学歴フィルターに掛かる可能性がある
- 留年率が高い
- 薬剤師国家試験の合格率低いい
もちろん、偏差値が低い薬学部に進学することによるメリットは以下の3つがありますよ。
- 入学するハードルが低い
- 成績優秀ならば学費が免除される
- 卒業研究よりも国家試験の勉強に集中できる
そこで今回は偏差値が低い薬学部に進学することによるデメリットやメリットを1つずつ説明していきますね。
偏差値が低い薬学部に進学するデメリットは3つある
まず始めに偏差値が低い薬学部に進学するデメリットについて説明していきますね。
<就職活動の時に学歴フィルターに掛かる可能性がある>
偏差値が低い薬学部に進学することで、就職活動をする時に学歴フィルターで悩まされる可能性があります。
なぜなら、病院や薬局など薬剤師免許が必須の職場ではあまり学歴は関係ないのですが、製薬会社への就職では学歴フィルターは未だにあると言われているからです。
もしあなたが製薬会社で働きたいと考えているのなら、少しでも偏差値が高い薬学部に進学する必要があるでしょう。
薬剤師の学歴に関してはこちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね♬
<留年率が高い>
偏差値が低い薬学部のデメリットとして留年率が高いことが挙げられます。
薬学部自体に入学することが簡単であっても、定期試験をパスしないと進級できないんですよね。
偏差値が低い薬学部では勉強が苦手な学生がいたり努力を続けることが苦手な人もいますし、『留年が当たり前』という雰囲気が流れていると聞いたこともあります。

私立の薬学部だと学費が高いから留年すると大変!
偏差値が低い薬学部に進学することで留年せずにストレートで卒業できない可能性があるので注意が必要です。
<薬剤師国家試験の合格率が低い>
偏差値の低い薬学部は留年率が高いだけではなく、薬剤師国家試験の合格率が低いことがデメリットとして挙げられます。
薬剤師国家試験に合格できる見込みが少ない学生は卒業延期として国家試験を受けさせない大学がある、と聞いたことがあるかもしれません。
偏差値が高い薬学部では『薬剤師国家試験は合格して当たり前』という雰囲気が学年で流れています。

逆に国試に落ちたら恥ずかしいという雰囲気ですよ。
しかし、偏差値が低い薬学部だと『国家試験に受かったらラッキー』と思っている学生がいることは否定できません。
薬剤師国家試験の合格率が低いことが偏差値の低い薬学部に進学することのデメリットになるでしょう。
偏差値が低い薬学部に進学するメリットは3つある
これまで偏差値の低い薬学部に進学するデメリットを紹介しましたが、もちろんメリットもあります。
そこでここからは偏差値の低い薬学部に進学するメリットを3つご紹介していきます。
<入学のハードルが低い>
偏差値の低い薬学部は私立大学に多く、中にはBF(ボーダーフリー)の薬学部があるため入学のハードルが低いメリットがあります。
偏差値の高い薬学部の入試は英語、数学、化学の3科目が必要になりますが、偏差値の低い薬学部では1科目のみの受験で合否判定をする大学もあります。

得意科目で勝負できるのはありがたいね!
もしあなたがどうしても薬学部に進学する必要があるならば、得意科目だけで合格判定をしてもらえる大学を受験することで薬学部に入学できる可能性がぐんと上がります。
薬学部に進学するために必要な学費についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
<工事中です>
<成績優秀ならば学費免除される>
偏差値の低い薬学部の中でもしあなたが成績優秀者になれたら、学費免除などの特典がある特待生に選ばれる可能性が高くなります。
特に私立大学薬学部の学費は高いことで有名であり、学費が最も安い大学でも1000万円は軽く超えるのが現状です。

学費が1000万円超えるの!?私立の薬学部には進学できないよ。
偏差値が低い薬学部であれば定期試験を頑張るだけで、学費免除の特待生に選ばれる可能性が上がります。
もしあなたが勉強が得意であるならば定期試験で良い成績を取ることで特待生になれるので、偏差値の低い大学に進学する大きなメリットとなりますよ♪
<卒業研究よりも国家試験の勉強に集中できる>
偏差値の低い大学は薬剤師国家試験の合格率を上げることが目標となるため、卒業研究を6年生の春に終えて薬剤師国家試験の勉強に集中することができます。
国公立大学や慶應義塾大学などの難関校は研究に力を入れているため、薬剤師国家試験の勉強に集中できるのは秋以降になります。

そんな短期間で薬剤師国家試験の勉強をするなんて不安だよ。
しかし、偏差値の低い薬学部は卒業研究よりも国家試験の勉強を優先させるため、余裕を持って国家試験の勉強に取り組めますよ♪
偏差値が低い高校生が薬学部にお得に入れる2つの方法
模試の偏差値が低いけれどどうしても薬学部に行きたい高校生のあなたが、お得に入学できる方法が2つあります。
- 私立大学薬学部を目指すことで受験科目を減らす
- 指定校推薦制度を使って薬学部に入学する
これらの方法について1つずつ説明していきますので参考にしてみてください。
私立大学薬学部を目指すことで受験科目を減らす
学費の面で国公立大学ではなく私立大学薬学部への進学が可能な場合、私立大学を目指すことで薬学部に入学しやすくなります。
国公立大学薬学部への進学を目指す場合、共通テストで国語や社会などの文系科目も高得点を取らなければ合格することが難しくなります。
しかし、私立大学の中でも偏差値が低い薬学部では英語と化学の2科目のみ、または化学1科目のみで合否判定を行う大学があるので入試対策がしやすくなりますよ。

化学1科目のみの入試対策ならばなんとかなりそう!
もしあなたが必ず薬学部に入学しなくてはならない、どうしても薬学部に入学したいのならば、入試の科目数が少ない薬学部を習うと良いでしょう。
指定校推薦制度を使って薬学部に入学する
もしあなたが模試の偏差値が低かったとしても、定期試験の評価が良ければ指定校推薦の制度を使って薬学部に入学できる可能性があります。
指定校推薦は定期試験の結果だけではなく、部活動や委員会などの学校生活も含めて評価されるため日々の努力が不可欠です。
しかし、浪人はせずに確実に現役で薬学部に入学したい高校生はぜひ指定校推薦制度は狙っていくことをおすすめします。
通っている高校のレベルにもよりますが、慶應義塾大学薬学部や東京理科大学薬学部など偏差値が高い薬学部も指定校推薦入試がありますよ。
あなたの実力よりも上のレベルの薬学部に入学できる可能性があるため、指定校推薦を狙えるように対策をしましょう。
それでは次に薬学部に入学したい高校生はどのような高校生活を送ると良いのか、理科の選択科目は何を選べば良いのかについて解説していきますね。
薬剤師になるために高校の選択科目は化学と生物を選ぶ
薬剤師になりたいあなたが高校生活で悩むことは理科の選択科目だと思いますが、結論から言うと化学と生物を選択しておけば間違いありません。
そこで理科の選択科目について、また理系や文系のどちらを選択すればよいのかについて体験談を交えながら説明していきます。
薬学部に進学したいならば理科は化学と生物を選択する
あなたが理科の選択科目を決める時に薬学部へ進学したいと決めているならば、迷わず化学と生物を選ぶことをおすすめします。
私は理科の選択科目を決めるときに生物では受験できない慶應義塾大学理工学部の受験を考えていたため、物理と化学を選択しました。
しかし、大学に入ってから高校で生物を選択していなかったので定期試験でとても苦労したんですよね。

生物選択の友人にイチから高校生物を教えてもらった記憶があります。
もしあなたが薬学部の受験を決めているならば、理科の選択科目は化学と生物を選択することで薬学部入学後に役立ちますよ。
もちろん、薬学部には物理化学という物理系の薬学についてもたくさん学ぶので物理を選択していたことは無駄にはならないですよ♪
高校では文系ではなく理系を選択することがマスト
高校で理系か文系かを選ぶコースがある場合、薬学部に進学することを希望するならば必ず理系を選択しましょう。
私立大学薬学部の場合、英語、数学、化学の3科目で受験ができるため、もしかしたら文系を選択しても良いのでは?と考える方もいるでしょう。
しかし薬学部は理系の学部であるため、高校で理系か文系かを選ばなくてはならない場合には必ず理系を選択しましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。
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まとめ
- 薬剤師になるためには各大学の薬学のの偏差値を知っておく必要がある
- 国公立大学薬学部は全国で19大学あり、偏差値は55から67.5と大きく差が開いている
- 私立大学薬学部は全国にたくさんあり、偏差値はボーダーフリーから62.5と大きく差が開いている
- 偏差値の低い薬学部に進学するデメリットは就職活動で学歴フィルターに掛かる可能性がある、留年率が高い、薬剤師国家試験の合格率が低いことの3つ
- 偏差値の低い薬学部に進学するメリットは入学するハードルが低い、成績優秀ならば特待生になれる、卒業研究よりも国家試験の勉強に集中できるの3つ
- 偏差値の低い高校生が薬学部にお得に入学できる方法は私立大学薬学部を目指して受験科目を減らす、指定校推薦制度を使うの2つ
- 薬剤師になりたいと考えている高校生が理科の選択科目で選ぶのは化学と生物がおすすめ
- 薬剤師になりたい、薬学部に進学したい高校生は文系ではなく理系を選択することがマストである
この記事を読んだあなたが無事に薬学部に進学し、薬剤師になれることを祈っています。
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