薬剤師に学歴が関係ないのは嘘!?進路と偏差値の関連性を徹底検証!

薬剤師に学歴が関係ないかどうか、就職活動中の薬学生や薬学部を目指している高校生は気になりますよね。

私は高校生の頃から薬剤師になりたいと考えていましたが、周りに薬剤師がいなかったので情報を集めるのにとても苦労しました。

学歴が低いことが理由で就職できない職業があったり、仕事内容が異なったりするかもしれないと不安に思ったことは何度もあります。

結論から言うと、薬学生の就職活動で学歴は関係ありますが、職種によっては学歴が関係ない職種もあります。

そこで本記事では病院薬剤師を始め、薬学生の主な就職先である企業、薬局、ドラッグストアの就職に学歴が関係ないのかを説明します。

この記事を読み終わる頃、きっとあなたは希望する職種の就職活動に対して自信を持って臨めるでしょう。

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薬剤師には学歴フィルターがある職種が2つある

薬学生の就職活動で学歴が関係してくるのは病院薬剤師と企業勤務の薬剤師、学歴があまり関係ないのは薬局やドラッグストア勤務の薬剤師です。

ここからは病院薬剤師の就活、企業の就活、そして薬局やドラッグストアの就活について1つずつ説明していきます。

病院薬剤師は募集人数が少ないため学歴が関係する

病院薬剤師の就活では学歴がやや関係しますが、それは募集人数が少ないために薬剤師国家試験に落ちる可能性のある学生を採用したくないからです。

もちろん、病院薬剤師の就職活動では筆記試験や面接、教授からの推薦状などを用いて総合的に採用か不採用かを判断します。

しかし、薬剤師国家試験に合格した者のみ病院薬剤師として就職できるため、薬剤師国家試験に落ちる＝即不採用になります。

病院は医師や看護師も採用しなければならないので、薬剤師の人数は予算上いつもギリギリで回しています。

昨年度の退職者や産休育休取得者の人数を考えて新規採用者の人数を決めるため、国家試験に落ちてします＝薬剤部の人数が1人減ることになるんですよね。

薬剤部の人数を確保するためには薬剤師国家試験に合格してくれる学生を採用したいと考えるのはごくごく自然でしょう。

以上の理由から病院薬剤師の就活には学歴がやや関係してきますので、病院薬剤師を目指す薬学生は注意が必要です。

製薬会社など企業就活ではほぼ学歴が関係する

製薬会社など一般企業の就活では薬学部だけではなく理系文系関係なく応募が殺到するため、学歴が関係します。

製薬会社の中でも職種によって必要な学歴が異なるため1つずつ説明していきます。

<研究職>

研究職として製薬会社に就職したい場合には国立大学、特に旧帝大を卒業していることがほぼ必須です。

また6年制の薬学部卒では研究期間が少ないことから研究職として就職することは難しいです。

国立大学や偏差値の高い薬学部に設置されている4年制の学科に進学した後、修士課程に進学して研究方法や論文発表の仕方を学ぶことが必要になります。

もし薬剤師免許を取得した上で研究職に就職したい場合には、4年制の博士課程に進学することで研究職への就職の道が開けていきますよ。

<医薬品情報担当者や臨床開発職>

医薬品情報担当者(MR)や臨床開発職は薬学生にとても人気の職種ですが、これらは薬学生だけではなく他学部の学生もライバルになるため学歴が必要になります。

製薬会社は就活生に人気のため、エントリーシートである一定の学歴以下の学生は書類選考で落とす、いわゆる学歴フィルターが存在します。

もしあなたがMRや臨床開発職を希望している場合は、なるべく偏差値の高い大学に進学した上でTOEICのスコアを上げるなど努力が必要になります。

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調剤薬局やドラッグストアへの就活で学歴は関係ない

調剤薬局やドラッグストアへの就活では学歴は関係ないため、しっかりと卒業試験に合格し薬剤師国家試験を突破することが重要になります。

調剤薬局やドラッグストアの就活での応募条件は「薬剤師国家試験を取得見込みの者」なので、大学名は関係なく、薬剤師国家試験に受かりさえすればOKです。

新卒の学生を数百人単位で採用する調剤薬局やドラッグストアもあるため、学歴は関係ないことからまず就活で落ちることはないでしょう。

薬剤師国家試験の合格発表後に就職活動を始めて内定を得る人もいるため、調剤薬局やドラッグストアへの就職を目指している人は国家試験合格を目標に勉強しましょう。

薬剤師の学歴は就職後の仕事内容や転職には関係なし

次に気になるのは就職後の仕事内容や転職するときに薬剤師には学歴が必要なのかだと思います。

結論から言うと、就職後の仕事内容や転職活動では学歴よりも経験が重視されるため、薬剤師の仕事内容や転職活動に学歴は関係ありません。

特に転職活動では今までどのような仕事をしてきたのか、取得した専門薬剤師の資格や学会発表の内容など就職後の仕事内容で採用か不採用かが決まります。

また、就職した後に出身大学によって業務内容に差が出ることはまずありません。

同僚の出身大学を知らないことも多いですし何よりも仕事ができるかどうかに学歴は関係ないので、周りの学歴はあまり興味がなくなりますよ。

薬剤師の学歴が関係なくても偏差値の高い大学へ行こう

「調剤薬局やドラッグストアに就職したいと考えているから薬学部ならどこの大学でも良いのでは?」と考えるのは非常に危険です。

薬学部ならどこの大学でも良いと考えるのが危険な理由は以下の3つです。

上記3つの理由について1つずつ説明していきますね。

偏差値が低い大学は学生の質が低く留年率が高いから

偏差値が低い大学では授業に出ない、アルバイトに明け暮れるなど周りの環境があまり良くない可能性があります。

薬学部の進級条件はとても厳しく、大学によっても異なりますが原則単位を落とすことはできません。

人間は周りの環境に流されやすいため、友人たちがみな留年していたら留年がアタリマエだと思ってしまいますよね。

よって少しでも偏差値が高い大学を目指し、友人と一緒に努力することをおすすめします。

ストレートでの薬剤師国家試験合格率が低いから

偏差値の低い大学では留年せずに6年生まで進級できたとしても薬剤師国家試験に合格するだけの学力がないため、国試浪人をするリスクが高まります。

病院薬剤師の場合、努力して内定をもらったとしても薬剤師国家試験に落ちてしまえば即内定取り消しになります。

偏差値の高い大学では「国家試験は合格してアタリマエ」という雰囲気の中、友人らと一緒に国家試験の勉強に励むことができます。

友人数人で勉強グループを作って教えあうのも理解が深まっていいですよね。

就職後に学歴コンプレックスを抱く可能性があるから

留年もせず薬剤師国家試験に合格し晴れて希望する職種で就職しても、周りの学歴が高すぎて学歴コンプレックスを抱いてしまう人は一定数います。

社会人になっても出身大学で人を判断する人は一定数いるので避けようがないのですが、最終学歴を変えることは難しいですよね。

「私は学歴コンプレックスを抱きそうだな」と思う場合には、少しでも偏差値の高い大学に進学することをおすすめします。

まとめ

• 薬学生の就職活動で学歴が関係するのは病院薬剤師と企業就職を希望する場合である
• 製薬会社で研究職を目指す場合には国立大学、特に旧帝大を卒業することが必要になる
• 医薬品情報担当者や臨床開発職を希望する場合には学歴の他にTOEICのスコアが必要である
• 薬学生の就職活動で学歴があまり関係ないのは調剤薬局とドラッグストアである
• 就職後の薬剤師の仕事内容や転職活動に学歴はあまり関係ないことが知られており、むしろどのような経験をしてきたかが重要
• 薬局やドラッグストアの就職を目指す場合は学歴は関係ないが、偏差値の低い大学を選ばない方がいい理由は3つある
• 1つ目は学生の質が低く留年率が高い、2つ目は薬剤師国家試験合格率が低い、3つ目は学歴コンプレックスを抱きやすいから、である

この記事を読んだあなたが将来のことを考えて適切な大学に進学し、就きたい職業に就職できることを祈っています。

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