「新卒では病院薬剤師として働きたい」と考えているあなたは履歴書とにらめっこした時に、きっと志望動機の書き方に困っているでしょう。
履歴書の中でも自己PRと志望動機は非常に重要な項目なので他と比べるとより気合を入れて考えますよね。
しかし、いざ履歴書に志望動機を記入しようとするとどのように書けば良いのか迷うと思います。

私も新卒で病院薬剤師になるために就活した時に志望動機が1番悩んだよ。
結論から言うと、病院薬剤師になるために記入すべき志望動機はある程度決まっています!
そこで本記事では新卒で病院薬剤師に内定するための志望動機について例文を交えながら説明していきます。
あなたがこの記事を読み終わる頃にはきっと志望動機がスラスラと書けるようになっているでしょう。
<この記事を書いた人>

新卒から国立大学病院薬剤師として勤務していた山村ゆちです
- 薬剤師歴:2022年現在、7年目
- 都内私立大学薬学部→新卒で国立大学病院薬剤師として勤務
- 現在1児の母として子育てに奮闘中
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病院薬剤師の志望動機を書く新卒は規模を考えよう

新卒で病院薬剤師を目指す場合、志望動機を考える前にどの規模の病院で働きたいかを決める必要があります。
一言で病院と言っても、種類がたくさんあるためその一部をご紹介しますね。
- 急性期病院
- 慢性期病院
- 専門病院
それぞれの病院によって特徴が異なるため1つずつ説明していきたいと思います。
急性期病院は大学病院や地域の総合病院が当てはまる
急性期病院は大学病院や地域の総合病院が当てはまり、院内には集中治療室(ICU)や新生児集中治療室(NICU)などが設けられています。
新卒で病院薬剤師を目指す場合、まず急性期病院で働くことを希望する薬学生が多いです。
急性期病院で働く病院薬剤師に求められるスキルは以下の3つです。
- 患者情報をパっと把握するための情報処理能力
- 幅広い薬物治療に関する知識を得るための探求心
- 夜勤や当直などを行うための気力や体力
急性期病院を目指す薬学生は上記3つのスキルを持ち合わせていることを志望動機に入れると良いでしょう。

私は志望動機に情報処理能力が高いことをアピールしたよ。
慢性期病院はリハビリテーション病院が当てはまる
慢性期病院はリハビリテーション病院など急性期病院での治療を終えてリハビリを行うために入院する施設が当てはまります。
慢性期病院で働く病院薬剤師に必要なスキルは以下の2つです。
- 患者とのコミュニケーション能力
- 医師や看護師など他職種と議論できる能力
慢性期病院は急性期病院と比べると患者の入退院はそこまでないですが、1人の患者が長く入院することが多いため、患者とのコミュニケーション能力は非常に重要です。
また慢性期病院は小中規模であることが多いため、医師や看護師などとの距離が近く活発に薬物治療について議論が行われます。
よって医師や看護師とスムーズに議論できる能力が高い薬剤師は重宝がられるでしょう。
慢性期病院を新卒から希望する薬学生は少ないですが、もし志望する場合には志望動機にコミュニケーション能力について書くとポイントが高いです。
専門病院はがんを始め特定の分野に特化している
専門病院は急性期病院の中に含まれますが、がんや小児、感染症、精神科などある特定の分野に特化している病院を指します。
専門病院は将来的にがんなど特定の分野に詳しい薬剤師になりたい、専門薬剤師を取得して活躍したいと考える新卒の薬学生に人気です。

私はがんセンターで病院実習をしたけれど薬剤師の知識量に驚いたよ。
専門病院で働く病院薬剤師に必要なスキルや能力は下記の3つです。
- 専門分野の病気に関する知識
- 最新の薬物治療に関する知識
- 英語論文の読解力
専門病院には最新の薬物治療や治験への参加を求めて、全国から患者さんが集まります。
スペシャリストになりたいと考えている新卒の薬学生は、なぜその分野に興味を持ったかなどを志望動機に含めると良いでしょう。
病院薬剤師になるための志望動機OK例文3選

病院薬剤師になるために履歴書の中でも志望動機は非常に重要なので、ここでは志望動機のOK例文を3つ紹介します。
以下の3つのワードを志望動機に入れることでやる気のある薬学生だなと採用担当者に伝わります。
- チーム医療を実践したい
- 専門薬剤師を取得したい
- 薬のジェネラリストになりたい
自己分析をした上で志望動機を組み立てるとあなたのオリジナルな志望動機が書けるためおすすめですよ♪
チーム医療に参加し患者さんに適切な薬物治療を届ける
私が貴院を志望した理由はチーム医療に参加し、患者さんに適切な薬物治療を届けたいからです。
薬剤部の見学会の時に、病棟薬剤師が医師や看護師と薬物治療についてディスカッションをしている現場を拝見し、大変感銘を受けました。
私は大学生活にて部活の部長を務めた経験から、仲間の意見に耳を傾けることの重要さを痛感しました。
貴院の薬剤師として勤務させて頂いた暁には、チーム医療を実践するために薬物治療について自己研鑽を行ないたいと思います。
この志望動機のポイントは部活の部長を務めた経験をチーム医療に生かしていきたい、ということです。
チーム医療は医療従事者という仲間とともに実践していくものですので、アピール内容としては十分でしょう。
チーム医療は急性期、慢性期どちらの病院でも行われているため、病院薬剤師を希望している薬学生にはおすすめの志望動機です。
専門薬剤師の資格を取得して患者さんに還元したい
私が貴院を志望した理由はがん専門薬剤師を取得し、自身の知識を患者さんへと還元していきたいからです。
私の祖父は私が高校生の頃、肝臓がんで亡くなりました。
祖父が私のそばで苦しい思いをしているのに私は何もできずただ手を握りしめることしかできませんでした。
その経験から私はがん専門薬剤師になるために日々薬物治療や臨床研究に励み、1人でも多くの患者さんを救いたいと考えています。
私が新卒で大学病院を志望した時、専門薬剤師を取得して患者さんに還元したいと志望動機に記載しました。
卒業論文のテーマと目指したい専門分野が同じであったため、志望動機は大変書きやすかったです。
専門病院に勤めたいと考えている薬学生におすすめの志望動機です。
ジェネラリストになって薬物治療のプロになりたい
私が貴院を志望した理由はジェネラリストとして薬物治療のプロになりたいと考えたからです。
医師は専門分野以外の薬物治療について詳しくないと思いますが、薬剤師は薬物治療のプロであるため適切な薬物治療を行うために助言ができると考えています。
例えば抗菌薬の投与量やTDMについては薬剤師の腕の見せ所だと病院実習を行ったときに貴院の薬剤師の先生に教わりました。
私は薬のスペシャリストとして医師が適切な薬物治療を行なえるよう、患者に適切な薬物治療を届けられるように日々努力していきたいと考えています。
この志望動機は慢性期病院でも急性期病院でも使えますが、どちらかというと慢性期病院向けの志望動機です。
私が薬学生でOB訪問をした際に、OBに「なぜ貴院を志望したのか」と聞いたところ上記の答えが返ってきました。
確かに医師は専門分野以外の知識は乏しく、腎機能が低下しているのに抗菌薬が腎機能正常者と同じ量の処方がされていることは少なくありません。
まだ将来進みたい専門分野が決まっていない薬学生にはジェネラリストになりたいと志望動機に書くことで病院薬剤師らしい志望動機が出来上がりますよ。
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病院薬剤師になるための志望動機NG例2選

次に病院薬剤師になるために志望動機に書いてはいけないNG例を2つご紹介します。
- 給料が高い
- 自分が成長したい
これらの理由を入れると内定をもらえない可能性があるため注意が必要です。
それでは1つずつNG例について解説していくので、志望動機に記載しないよう気を付けて下さいね。
給料が高い上に社員寮があるため費用を抑えられるから
確かに給料が高いことや社員寮があることは就職する上で立派な志望動機になります。
しかし、給料や社員寮についてを志望動機として記載すると、採用担当者からは「うちで働きたいのはお金が目当てなのだな」と判断されてしまいます。
志望動機はお金以外のこと、例えば専門薬剤師の資格取得や薬のジェネラリストを目指しているなどを志望動機にすることでやる気を見せることができますよ。
さまざまな経験を通して自分を成長させたいは要注意
「貴院で働くことで自分を成長させたい」という志望動機は一見良さそうに聞こえますが、実は採用担当者からはあまり好まれません。
社会は勉強の場ではないため、個人の成長を連呼してしまうと協調性はあるのかと疑ってしまいます。
自分を成長させていきたいことを書く場合にはチーム医療を実践して薬物治療を実践していきたい、と言い換えると積極性が見えて良いですよ。
まとめ

- 病院薬剤師の志望動機を考える前に新卒の薬剤師は勤めたい病院の規模を考える必要がある
- 急性期病院を目指す新卒の薬剤師は志望動機に情報処理能力があることなどを入れると良い
- 慢性期病院を目指す新卒の薬剤師は志望動機にコミュニケーション能力があることを入れると良い
- 病院薬剤師の志望動機にはチーム医療を実践したい、専門薬剤師の資格を取得したい、薬のジェネラリストになりたい、を入れると良い
- 病院薬剤師の志望動機には給与が高い、自分が成長できると書くと採用担当者に良く思われない場合があるため注意が必要
この記事を読んだあなたが希望する病院に内定をもらうために、素敵な志望動機が書けるよう祈っています。
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